シクラメン

「シクラメン」といえば例の「シクラメンのかほり」の曲が思い出されます。でも、あれには真綿色と歌われていますが、意外と白系より赤、濃いピンクといった色合いの方が強いのがシクラメン。きれいな花が愛されて今なお品種改良が続けられる美しい花です。ここではシクラメンの育て方などシクラメンに関するお話をしていきましょう。

シクラメンとは

        

シクラメンはサクラソウという分類に分けられ、その中でもシクラメンとしての特徴を備えた一群をまとめてシクラメン属と呼びます。私たちが普通シクラメンと呼ぶのは、そのシクラメン属の中でも特にシクラメンの名を与えられた種とそこから品種改良を加えた一群のことになります。日本には明治時代の初期にはもう和名が与えられているほど歴史の古い植物の一つに数えられます。以降、シクラメンはよほど日本人の感性にあったものか、現在では鉢植えとしての取引量は日本で有数の取引高を誇ります。

シクラメンの生態

シクラメンは多年草ですから、1年で枯れることなく越冬する種に含まれます。越冬というよりは冬の時期に花を咲かせて活発に活動するので、夏を越えるといった方が正しいかもしれませんね。さて、シクラメンは冬の時期にまとまったかわいらしい花を群生させます。その様子はまるでかがり火が燃えているようということで和名ではカガリビバナともいいます。

シクラメンの名前について

カガリビバナのお話が出たついでにシクラメンの名前についてお話してみましょう。面白い和名ではブタノマンジュウというのがありますが、これは西洋で「豚のパン」という名前を日本風に解釈した物です。シクラメンには茎が膨らんだ部分があるのですがこれをパンと見立て、それを豚が喜んで食べるところから豚のパンとなったようです。また、英名ではご存知のようにシクラメンなのですがこちらはサイクル(旋回)から取られています。花茎が旋回して咲くからというのが語源のようです。

シクラメンと品種改良

シクラメンは品種改良が進んだ花なのですが、この品種改良を続けるうちに香りが薄く、ほぼ無香性のものになってしまいました。ところがシクラメンのかおりのヒットによってシクラメンは大人気になってしまったのですが、タイトルにある「かおり」が薄いことに消費者ががっかりしてしまいました。そこで、わざわざ原点回帰を目指した香りのあるシクラメンというのも作られました。歌謡曲が花の品種改良にまで影響した面白い例ですね。

ガーデンシクラメン

さて、原点回帰の途中で今までガーデンシクラメンというものが作られるようになりました。これは一つ一つの花が小さく可憐な印象を与えるために、最近ではシクラメンの中でも人気の品種となっています。単体でも美しく、しかも他のシクラメンよりも丈夫で手入れが簡単というところも人気の秘密です。丈夫なのは野生に近いからなのでしょうか?

シクラメンを育てませんか?

そういうわけで今回はガーデンシクラメンの育て方を紹介して行きたいと思います。ところでシクラメンは寄せ植えする事も多い花ですが、ガーデンシクラメンではあまり向きません。というよりは寄せ植えする必要がないほどみっちり咲くといった方がいいかもしれません。プランターなどに単種で育てることをオススメします。なお、シクラメンは冬が大好き夏大嫌いなので、他の花とはサイクルがまるっきり反対になります。ということは緑が少ない冬場に癒してくれる数少ない花ともいえますね。

シクラメンの花言葉

きれいな花を咲かせるシクラメンは、単体でも寄せ植えでも安定した美しさを見せてくれますし、冬場貴重な緑でもあります。さて、シクラメンの花言葉は「はにかみ」「内気」「清純」などなど。冬、窓辺に咲く「清純」なシクラメンを見ながらゆったりしてみるのはいかがでしょうか? もしかしたら「見つめないでね。」と恥ずかしがっているかもしれませんけども。

シクラメンの育て方

まず、シクラメンが苦手な暑い時期には葉を落として一休みの体勢に入ることが多いので、こうなったらなるだけ涼しくて風通しが良く乾燥した場所でゆっくり眠らせてあげましょう。この時期はとにかく湿気を与えない(水やりは一切不要)ようにして涼しくなる9月過ぎまで休ませます。

参考:夏休みに入らなかったら

あまり暑くない地方では、葉を落とさない場合があります。この場合はやはり涼しいところに置きますが、乾燥したら水を与え,月イチ程度を目安に肥料も与えましょう。

冬の時期

さて、涼しくなってきたらいよいよシクラメンの活動時期に入ります。この時期は10度前後に保ち(暑いと時期はずれの休眠や成長しすぎて倒れるなどの問題が出ます)良く日に当ててやるときれいな花を咲かせるでしょう。花はとにかく日光好きなので、葉につぼみが隠れないように葉を広げる作業を行い(葉組といいます)、同じ方向からばかり日光をあてるとそちらに成長しますので週に一回ほど反転させてまんべんなくお日様にあてると喜ぶでしょう。

花が咲き終わったら

花の咲き終わったいわゆる「花がら」はこまめに摘みます。これを残しておくとシクラメンは次の花を咲かすことをためらいます。タネを採取するのなら最後のほうで行いますが、タネから育てるとかなり育てることが難しい(夏のすごさせ方が難しい)ので要注意となります。無事に夏を過ごさせることが出来たら9月ころに植え替えを行うと良いでしょう。植え替えの注意点は「球根を植えすぎない(肩まで出す)」と「休眠したシクラメンは根をばっさり落とし、しなかったシクラメンは根を落とさず植える」の二つになります。

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