アマリリス

アマリリスは南アフリカ方面原産の多年草。南国のイメージどおり? 赤・白・ピンクと派手な色を持った大きな花が特徴です。水仙などと一緒にヒガンバナ科の一員で、正式にはヒガンバナ科アマリリス属に分類されます。それではこの南米からの陽気なお客、アマリリスについての育てかたや雑学を紹介してみましょう。

アマリリスの植物学

        

アマリリスは江戸時代には日本に伝来したとされていますから、もう随分と歴史がある花と言えますね。和名は白妙菊というのですが、ほとんど使われなくなってしまっています。結構ゴージャスな花が咲くのに白妙菊では少々慎ましやか過ぎてイメージと合わなかったのが敗因でしょうか?冒頭にも述べたとおり、冬でも枯れない多年草で、ヒヤシンスなど同様球根を持っています。

アマリリスの種類

アマリリスはヒガンバナ科の多年草、とここまではいいのですが、その後の分類がちょっとややこしいことになっています。元はアマリリス属という分類だったのですが、現在はヒッペアストラム属というほうに統合されました。しかし日本ではいまだにアマリリス属と呼ぶ人の方が多く、ただアマリリスというとどのアマリリスを指すのか良くわからなくなってしまっています。通常ではホンアマリリスとその眷属を指すことが多いようですが。

アマリリスの育て方マニュアル

昔からの米栽培の遺伝子のせいか、日本人は春に植えて夏に咲き秋に実をつけるサイクルの花を好むといわれています。アマリリスはまさに春植え・夏咲きの花ですので、その意味からも日本になじみやすい花だったのかもしれませんね。また、ガーベラなどと同じ南国生まれなので寒さには弱いです。そのため季節によってしょっちゅう居場所を変えてやらなくてはいけないので、鉢植えまたはプランターをオススメします。特に冬場零下に落ち込むようなところでは、屋外栽培は不可能とあきらめましょう。日本で品種改良されたものについては多少寒さに強くなっていますが、見た目が派手な人気種は外来種に多いのが残念なところですね。

参考:普段のお手入れ

普段の水やりは乾いている様子なら十分に与えますが、表土が乾かないうちは追加で水をあげないほうが良いでしょう。地中に水分が多すぎると根腐れを起こしやすいので注意しましょう。また、こうなるとアマリリスがかかりやすいネダニなども付きやすくなります。ネダニは表面から見えませんから要注意、理由がわからないまま元気がないといった症状が起きたらネダニも疑うべきです。鉢植えなら水はけが良いように赤玉土と腐葉土をブレンドしたものをオススメします。そのほかのお手入れとして、来年も花を咲かせるために枯れた葉や咲き終わった花はすみやかに摘み取ると、余計な養分を使わずにすみます。

季節ごとのアマリリス

四季折々の彩りを見せる日本の四季、とこういうと風情がありますが、それだけ四季の変化が大きいということにもなります。ここからは四季にあわせたアマリリスのお世話を紹介しましょう。

春のアマリリス

春はアマリリスを新しく植える、もしくは植え替えるために適したシーズンです。販売されている飼育キットを買うのも春先がいいでしょう。植え替えるなら3月の終わり頃から4月までに行います。アマリリスの球根はかなり大きいものですが、全てではなく、やや首が出る程度に埋めるのが良いでしょう。このときは根を傷つけないように注意しながら、元の土はなるだけ落としてやった方が馴染みやすくなります。この時期のアマリリスは育ち盛り。出来るだけたっぷりと日光を浴びさせ、水も乾いたところで充分に与えるようにするのがよいでしょう。肥料は一気に流れない粒状のものを与えるほうがいいです。

夏のアマリリス

暖かいのは好きなのですが、暑いとだめなアマリリスのために夏場は直射日光を避ける工夫をしてあげましょう。室内ならカーテン越しに置けばいいので簡単ですが、外の場合は一日中カンカン照りになるようなところは避け、間接的な明るさのところか一日の半分程度は日陰になるような場所におくといいでしょう。なお、乾燥しすぎて根を痛める危険があるので、表土が乾いたと見たら早めに水を与えましょう。

秋のアマリリス

さて、花も咲き本来ならタネを作るための準備に入るはずのアマリリスですが、花を摘まれているのでやることがありません。その分残った葉から栄養を蓄え、球根を充実させてくれます。来年の花が咲くかどうかは花が咲いた後の球根の栄養具合に大きく左右されますから、肥料は春からこの秋まで続けます。やがて寒くなってくると休眠時期に入りますので肥料は止め、水やりも徐々に減らしていきます。

冬のアマリリス

アマリリスにとっての適温は20度。当然冬の寒さは一番こたえます。5度以下になるようなところでは室内において管理しないとアマリリスが持ちません。この時期は葉もほとんど落として休眠を開始する場合もあります(室内温度による)休眠を始めたようなら肥料は止め、水もほとんど不要になります。室内が暖かく、休眠しないようなら水は適度に与えるのが良いでしょう。この場合は肥料もわずかに与えます。

アマリリスの花言葉

アマリリスはヒッペアストラム属ですが、これには「馬ほども大きくて、星のような花」という意味があります。なるほど、星型の大きな花を咲かすアマリリスにはピッタリですね。さて、アマリリスの花言葉には「誇り」「自尊」プライドの高さを示すものや「内気な美しさ」「静寂」といった静かな感じを覚えるもの、それとまるっきり反対の「おしゃべり」と言ったものもあるのが面白いところですね。もしも彼にアマリリスを贈られたなら喜ぶべきか怒るべきか悩みどころかもしれません。でもアマリリスにはもう一つ、「とても美しい」という花言葉もあるんですよ。

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